ごみ屋敷(^^;

ちょっと困った人に付き合う仕事をしているので、ごみ屋敷に行くこともある。


一口にごみ屋敷って言ってもいろいろだ。
テレビで見るような、家の外までごみがあふれ出しているやつはまだ経験がなくて、わたしがお邪魔したのは外から見れば一見古めの普通のお家。
お邪魔しまーす、と入ってみると、玄関から見える景色が一面モノやごみだらけ。こういうパターンは結構多いのかしら?


モノやごみが増えてしまう人って、要は捨てられないんだなあ、と思う。
モノに囲まれていないと安心できなくて、身体が思うように動かせなくって。原因はいろいろあるけど、部屋に蓄積していくのは捨てられなかったモノたちだ。
ミニマリストとか断捨離、持たない暮らしがおしゃれで素敵、という世の流れはあっても、捨てられない人もいる。


で、お家の中に進んでいくうちに、埃の濃度が高くなる。わたしが空気を揺らすとき、家主さんがものを掘り起こすとき、黒い埃が目の前を舞う。
普段見ている埃は薄くて新しいから、白くてふわふわなんだなあ。年季の入った埃は色が違う。もちろん量も違う。
そして家に住むのは人だけじゃない。同居している虫や獣の跡も…(ねずみのウンチ…とか)


それで家主さんと捨てる捨てないのやり取りをするうちに思うこと。
これらはただのごみではないのだなあ、と。
ぱっと見は全部不用品だけど、じっくり眺めればそれらは確かに生活の蓄積だ。
目につく場所には今も使っている服や日用品、奥まった場所や床に近いところには黒ずんだ雑誌や昔のアルバム、消費期限も遠い昔の調味料。長く住んでいる家であるほど、その人の歴史をも垣間見られる。


わたし自身は躊躇なくモノを捨てる人間だ。捨ててから後悔したことも何度か。
だから捨てられない人の気持ちはわからないけれど、まあ人のことなんてわからないというのは前提である。


でもとにかく不衛生な住環境は身体に悪いのでは(-_-;)と思うので、捨てたら?片づけたら?とゆるーく促してみたり、するのです。